スーツを清潔に保つためにクリーニングは欠かせません。
しかし、正しい頻度や出し方をご存じでしょうか?
そこでこの記事では、スーツクリーニングについて詳しく解説。
- スーツクリーニングの種類
- クリーニングの出し方と頻度
- 自宅でケアできるメンテナンス方法
など、スーツをクリーニングに出す前にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
大切なスーツを清潔に長く着用できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
1.スーツクリーニングの種類と料金
この章では、クリーニング店で取り扱いの多い2つのクリーニング方法についてご紹介します。
1-1.ドライクリーニング
ドライクリーニングとは、水ではなく有機溶剤(石油系の油)を使用して洗浄し汚れを落とすクリーニング方法です。
ウールやカシミヤなどの衣類をクリーニングする際に用いられ、主に油性の汚れを落とします。
- 洗い方…有機溶剤(石油系の油)
- 落ちる汚れ…皮脂、食べ物の油などの油性の汚れ
- 料金…1,000円~2,000円程
- 期間…1日~3日程
ドライクリーニングは食べこぼしなどのうっかり汚してしまった時に心強いクリーニングです。
しかし、ドライクリーニングでは汗などの水溶性の汚れが落ちにく、洗いすぎると生地を傷めてしまう場合もあります。
1-2.ウェットクリーニング
ウェットクリーニングとは、通常水洗い出来ないものを、色落ちや型崩れを起こさずに水を使用して洗うクリーニング方法です。
ウールなど家庭では水洗いできないものも水洗いが可能で、主に水溶性の汚れを落とします。
- 洗い方…水
- 落ちる汚れ…汗、ジュースなどの水溶性の汚れ
- 料金…2,000円~4,000円程
- 期間…1週間程
ウェットクリーニングは、汗などの臭いが気になる水溶性の汚れが落とせて、さっぱりした仕上がりになります。
しかし、ウェットクリーニングは高い技術が必要なため、費用が高く、仕上がり納期に時間がかかります。
ドライクリーニング
◎メリット
・水洗いでは落としにくい汚れを落とせる
・費用が安く、仕上がりが早い
✕デメリット
・汗を落としたさっぱりした仕上がりにならない
・有機溶剤は出し過ぎると生地を傷めやすい
ウェットクリーニング
◎メリット
・汗を落としてさっぱりとした仕上がりになる
・家庭では水洗い出来ない衣類も水洗いできる
✕デメリット
・費用が高く、仕上がり期間が長い
・技量の差があるためお店選びが重要になる
ドライクリーニングとウェットクリーニングはそれぞれ落とせる汚れが異なるため、用途に応じて出し方を分けましょう。
2.クリーニングに出す頻度と注意点
この章では、クリーニングに出す適正な頻度や、出す前に確認しておきたい注意点をご紹介します。
2-1.クリーニングに出す頻度
クリーニングに出す頻度は3ヵ月に1回、または20~30回着たら1回出す程度が理想的です。
夏場でも、週に1回など出し過ぎには注意しましょう。
また、長期間しまう際にも一度クリーニングに出しましょう。
服に皮脂汚れが付いた状態で保管していると虫食いの原因になります。
雨でびしょ濡れになってしまった場合は、カビや臭いの発生する可能性があるのでクリーニングに出すのがおすすめです。
2-2.クリーニングの出し過ぎに注意
クリーニングの出し過ぎは、生地を傷めスーツの寿命を短くする原因となります。
クリーニングに出す頻度を減らすために以下の2点がおすすめです。
①自宅で洗濯できるウォッシャブルスーツを選ぶ
ウォッシャブルスーツは家庭用洗濯機でお洗濯ができます。
汗っかきの方、外回りが多い方、夏用のスーツとしておすすめです。
自宅で洗濯ができるため、クリーニングに出す費用と時間が節約できます。
②スーツの着数を増やして着用サイクルを少なくする
手持ちのスーツが少ないと着用サイクルの回転が速くなり、クリーニングに出す頻度も早まります。
毎日スーツを着用する場合、3~5着を目安にローテーションして着用することが理想的です。
お気に入りのスーツや勝負スーツの他に、通常用や雨の日用など数着用意し、1回着用したら、乾燥や型崩れ防止のため2日休めましょう。
2-3.クリーニングに出す前の確認事項
クリーニングに出す前、事前に以下の3点は必ず確認しましょう。
- 洗濯表記の確認
- 仕上がり納期の確認
- ポケットの中身の確認
特に、ポケットの中には注意が必要です。
モノが入っていると洗濯トラブルや紛失、破損などのトラブルの原因になります。
ちなみに、スーツのパンツを出す際は、必ず上着も一緒に出しましょう。
片方だけ出してしまうと、クリーニングによって微妙に色味が異なる場合があります。
3.自宅でもできるスーツのケア方法
この章では、クリーニングに出す以外にできるスーツのケア方法をご紹介します。
クリーニングだけでなく、日ごろのケアで大切なスーツを長持ちさせましょう。
①スーツ用のハンガーにかけてシワを伸ばす
ハンガーにかけることでシワを伸ばし、型崩れを防止します。
ハンガー選びは、ジャケットの肩に合う厚みのあるハンガーを選ぶのがポイント。
また、パンツは換気、シワの伸ばしの観点からパンツ専用のハンガーに別でかけるのがおすすめです。
②ブラッシングをする
着用後のブラッシングには大きく以下の2つの効果があります。
- ほこりや汚れが落ちる…繊維に入り込んだ細かな汚れを払うことで清潔に保つ
- 毛玉の防止になる…着用で崩れた繊維を整えることで、毛玉の発生を抑える
ブラッシングする際は、ハンガーにかけた状態で行い、衣類用のブラシでブラッシングしましょう。
③クローゼット内では間隔をあけて通気させる
クローゼットにしまう際は、他の衣類との間隔を2cmほど開けて収納しましょう。
衣類同士がくっついた状態で保管してしまうと、換気が悪くなり湿気が溜まりやすくなります。
また、出し入れの際、衣類がこすれ生地が傷む原因になるため、適度な間隔を空けましょう。
4. まとめ
最後にスーツのクリーニング&ケア方法についてまとめます。
クリーニングの出す際のポイント
・クリーニングは3ヵ月に1回程度
・出す前にポケットの中身確認する
・汚れに応じたクリーニング方法で出す
スーツケアのポイント
・クリーニングには出し過ぎない
・着数を増やし、スーツを休ませる期間を作る
・専用のハンガーにかけブラッシングをする
いかがでしたでしょうか?
ぜひ大切なスーツをしっかりケアして、長く着用できるように心がけましょう!