前回の記事では、スーツを買い替えるタイミングについてご紹介しました。今回は、頻繁に買い替えなくても良いように、お気に入りのスーツを少しでも長く着られるようにするためのコツをご紹介します。

関連記事:前回の記事はこちら「【衣替えで確認してみよう!】スーツを買い替えるタイミングはご存知ですか?」もご覧ください。

1. スーツをキレイに着こなすためには?

スーツ姿

スーツ姿って普段着の姿と違って、なんだか特別感がありませんか? だからこそ、スーツはキレイに着こなしたいですよね。

身体に合わせた美しいサイジングで着ることや、好感度の高いコーディネートなど、着た時の姿に意識を向けてしまいます。

でもそれは、スーツ自体の「お手入れ(ケア)」がきちんとできて成り立つこと。スーツをキレイに着こなす秘訣は「お手入れ(ケア)」が重要になってくるのです。

実は、スーツを長持ちさせる秘訣も「お手入れ(ケア)」が重要。ということで、この記事を読んで、お手入れについてしっかり学んでいきましょう!

2. 日々の簡単なお手入れについて

毎日の簡単なケアをこつこつ行うだけでも、スーツの持ちは良くなります。難しい工程ではないので、日々の生活習慣に取り入れてみましょう。

2-1. スーツを休ませる

ジャケット

スーツは実はとってもデリケートなもの。私たちの仕事の疲れ以上に、スーツもお疲れモードです。1日着用したら最低でも翌日休ませるようにしてください。可能であれば2、3日休ませるのがより良いでしょう。つまり、3着以上のローテーションを組むのがベストです。スーツを休ませる時にもちょっとしたコツがあります。

・スーツに余計な水分を含ませないため、風通しの良い場所で陰干しする。

・型崩れを防ぐためポケットの中身は空にする。

・ジャケットは、肩にフィットするような、厚みのある木製ハンガーを使用する。

・パンツは、吊るして保管できるバータイプかクリップタイプのハンガーを使用する。

文字で書くと難しくなってしまいますが、ちょっとした事前の準備をしておけば大丈夫。スーツをかけて置くスペースを決めて、隣にポケットの中身を出しておけるトレーを用意して、スーツの着数分のハンガーがあれば、帰宅後の着替えがとってもスムーズになりますよ!

2-2. ブラッシングする

ハンガーとブラシ

ハンガーにスーツを掛ける際にブラッシングするとよりGOODです! 一日を共に戦ってきたスーツには、思っている以上にホコリや皮脂などの汚れが付いています。静電気が発生しにくい天然毛ブラシがオススメですが、毎日使う道具なので、手に馴染むような使いやすそうなブラシを探してみてください。

2-3. シワをとる

アイロンと霧吹き

ウール素材には復元力があるため、きれいな状態で保管しておけば、ある程度のシワは回復します。しかし、細かなシワをそのまま放置して着続けると、深いシワになったり、型崩れの原因にもなってしまいます。だからと言って、毎日毎日アイロンがけすることは良くありません。生地表面のテカリの原因になってしまうからです。

日々のしわ取りケアとしては、霧吹きで適度な水分を与えることや、シワ取りスプレーをかけておく程度で良いでしょう。長時間着用して、背中やひざ裏に深いシワが付いてしまった場合は、スチーマーの蒸気をあててしわを伸ばしておけば大丈夫です。

毎日アイロンをかけるのは良くありませんが、パンツのクリースライン(センターの折り目)が消えてしまい、ピシッと決まらない時はアイロンがけが必要になります。必ず当て布をして、アイロンの温度に注意してクリースラインを復活させましょう!

関連記事:デイリーなケア方法について詳しく知りたい方はこちら「【オーダースーツのお手入れ】自分だけのオリジナルスーツのメンテナンス方法」もご覧ください。

3. シーズンごとのケアについて

シーズンごとにスーツの入れ替えをすると思いますが、保管しておくその前にもちょっとしたお手入れが必要です。ワンシーズンを共にしたスーツに、お疲れ様の意味を込めて、スペシャルケアをしてあげましょう。

3-1. クリーニング

洗濯機内

これだけ日々のお手入れをして、適度に休ませていれば、スーツのクリーニングはワンシーズンに1~2回程度で大丈夫です。衣替えの時には必ずクリーニングに出して下さい。虫食いを防ぐためにも、清潔な状態で保管しておく必要があります。

シーズン中、頻繁にクリーニングに出すことで、逆にスーツにダメージを与えてしまうこともありますので注意して下さい。でもなんとなく汚れが気になってしまう…という方には、家庭洗濯可能なウォッシャブル機能のスーツがおすすめです。「着用シーズン中は家庭での水洗い洗濯→シーズン終わりにドライクリーニングに出す」というような流れで、クリーニングに出すまでもないが洗濯したい時に家庭で水洗い洗濯ができます。ウォッシャブル機能のスーツは、ドライクリーニングでは落としにくい水溶性の汚れ(汗、血液、雨水、しょうゆ、コーヒーなど)を落とす事ができるのも嬉しいですね。

3-2. スーツのお直し

ソーイングアイテム

衣替えでのクリーニングが終わったら、スーツのお直しもしておきましょう。次のシーズンも気持ちよく着られるように、ボタンやファスナー類の不具合縫い目のほつれパンツの裾上げのほつれサイズ直しなど、確認しておきましょう。補修箇所がある場合は、購入店やリフォーム店でご相談下さい。

4. まとめ

スーツを長持ちさせる秘訣も、スーツ姿を美しく魅せる秘訣も、こまめなケアが重要です。

【デイリーケア】
・スーツを休ませる
・ブラッシングする
・シワをとる


【スペシャルケア】
・クリーニングに出す
・スーツのお直しをする


お気に入りのスーツをしっかりお手入れして、長く・素敵に着こなしていきましょう!

関連記事:このスーツまだ着られるのかな?と思った方はこちら「【衣替えで確認してみよう!】スーツを買い替えるタイミングはご存知ですか?」もご覧ください。

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