フレッシャーズのみなさまは、新生活のリズムや環境には慣れてきた頃でしょうか? 今後のステップアップのため、少しでもお力になれるよう、社会人として必要なマナーや豆知識をご紹介していきます。今回は、「名刺入れ」についてお話します。
1. 名刺交換とは・・・
仕事上のお付き合いには欠かせない「名刺交換」。初めて会う機会には、必ず行われます。名刺交換の主な役割は、「あいさつ」「自己紹介」「連絡先の交換」が上げられます。第一印象を左右する大事なコミュニケーションになるので、きちんとしたマナーを意識しましょう。
名刺を交換するその時だけではなく、お渡しする名刺の管理(名刺入れ内の枚数は十分か? デスク内のストック枚数は十分か? など)頂戴した名刺の管理(名前順、会社順などフォルダーに仕分けする、アプリで管理する など)も、大切なマナーのひとつです。
2. ビジネスにふさわしい名刺入れの選び方
「マナー = 作法」だけではありません。名刺交換の際に使う、名刺入れ選びも、重要です!
2-1. どんな名刺入れを選べば良い?
女性におすすめの名刺入れ。曲線を描くフラップやメタルパーツづかいなど、メンズ商品よりも華やかで柔らかな雰囲気。
落ち着いたデザイン
ビジネスシーンで使用するアイテムなので、派手・奇抜はNGです。色は、ブラック、ブラウン、ネイビーなどのダーク系カラーが良いでしょう。女性は、ダーク系カラーに加えて、ベージュ、パステルカラーなど、優しい淡い色の名刺入れを使っている方も多いです。
素材ですが、レザー製が好ましいです。アルミ製を使用している方もいると思いますが、チープさが出てしまう点、カジュアルな印象になる点、テーブルに置いた際に音がなる点など、デメリットが目立つため、アルミ製を使用する場合は、シーンに注意してください。
補足ですが・・・名刺が納品される際に見かけるプラスチックケース。バッグやデスク内で整理・保管する際に使用するのは良いですが、名刺交換の場で使用するのは絶対NGです!
初めてそろえる名刺入れは「Simple is Best!」を心がけてください。ブランドロゴがドーンと大きくついているものや、じゃらじゃら飾りが付いているものなど、奇抜なデザインは避けてください。フレッシャーズのみなさんに相応しい、ベーシックなデザインを選びましょう。小物類のオシャレは、年齢や役職が上がって仕事にちょっと余裕が出てきた時のお楽しみに!
全体的にしっかりマチが付いていれば、20~30枚以上、たっぷり入ります。
内側に数か所、ポケットやスリットがあると便利!
収納力が高い
いざ、名刺交換する際に「あ、名刺が足りない…」「あ、頂いた名刺が入らない…」なんて事になっては大変です。数枚しか入らないものはNG! マチがあり、20~30枚程度入るデザインが良いでしょう。
ポケットやスリットがある
一日の中で何度も名刺交換をする方も多いと思います。そんなタイミングには、名刺を仕分けして一時的に保管しておきたいもの。ポケットやスリットがあれば使い勝手抜群です。
2-2. どこで買えばよい?
名刺入れを取り扱っているお店は、文房具店、バラエティショップ、デパート・百貨店、アパレルブランド、紳士服店などが上げられます。もちろん、オンラインショップを利用するのも良いと思います。
おすすめは、ビジネスウエアを取り扱っているお店(デパート・百貨店、アパレルブランド、紳士服店など)です。ビジネスウエアを熟知しているところであれば、仕事の場にふさわしいデザインの小物類が揃っており、相談もしやすいからです。
3. お気に入りの名刺入れを使って名刺交換をしよう!
すでに名刺交換の経験があるかと思いますが、こちらで、どのように名刺交換すればよいのか、おさらいしておきましょう。
3-1. まずは身だしなみチェック!
袖口のボタンの留め忘れ、袖口の汚れなど、細かなところまでチェック!
ビジネスが始まる名刺交換の場は、第一印象が大切です。好感を持たれるためには、身だしなみをきちんと整えましょう。服装(着こなし方も、コーディネートも)、髪型、メイクなど、清潔感のあるスタイルになっているか、改めてチェックしてみてください。また、名刺交換の場では、手元に注目が集まるため、袖口の汚れ、手のかさつき、ささくれ、爪の長さなど、もチェックしておきましょう。
3-2. 名刺を差し出す場合
文字に指がかからないように、端の方を親指で持つとキレイです。
・名刺入れから名刺を取出し、名刺入れの上に乗せる。
・名刺の文字を相手の方に向ける。
・両手で名刺を差し出す。
・自分の会社名、部署、名前など自己紹介する。
・「よろしくお願いいたします。」と一言。
3-3. 名刺を受け取る場合
・名刺を両手で受け取る。
・「頂戴いたします。よろしくお願いいたします。」と一言。
・名刺に記載のお名前を確認する。
・名刺交換後そのままミーティングがある場合、ミーティング中は頂戴した名刺を名刺入れの上に置き、テーブルの上に置く。
・ミーティングが終了し席を立つ際に名刺をしまう。
3-4. 同時に名刺交換する場合
左側の相手の名刺を受取ると同時に、右側の名刺入れの上に自分の名刺を渡す。
同時に交換する機会が多いと思います。こちらでは、上記の「名刺を差し出す場合」「名刺を受け取る場合」の流れに加えて、同時交換の方法をご紹介します。
・右手に自分の名刺を持ち、左手に名刺入れを持つ。
・そのまま、右手で自分の名刺を差し出し、左手の名刺入れで相手の名刺を受け取る。
・同時交換が終わった後は、両手で頂戴する。
複数名の方と名刺交換する場合は、
・あらかじめ交換人数分の名刺を取り出して、名刺入れの下でまとめて持つ。
・頂戴した名刺は、名刺入れに一旦挟んで、次の名刺交換を行う。
・交換する順番は、上司から先に交換を始めるが、状況によって臨機応変に対応することが必要。
・テーブルの上に名刺を置く際は、着席順に置く。
4. まとめ
名刺入れ選びのポイントをおさらいすると・・・
落ち着いたデザイン
レザー製/色は、ブラック、ブラウン、ネイビーなどのダーク系カラー
収納力が高い
マチがあり、20~30枚程度入る。
ポケットやスリットがある
細かく仕分けて整理しておくため。
何を選べばよいか、迷った時は、ビジネスウエアのプロである、スーツを買ったお店でアドバイスを受けるのがオススメです。
名刺交換の場では、ビジネスマナー(身だしなみ、名刺交換の手順、名刺の管理 など)を意識し、お互いに好印象で、良い仕事のスタートが切れるように心がけましょう!
レザー製のシンプルなデザイン。ダーク系カラーは問題ありませんが、鮮やかなカラーはややカジュアルな印象に。