多くの商業施設や飲食店が立ち並び、何でも揃うと言われる「新宿」。

そんな新宿だからこそ、いざオーダースーツを買おうと思っても「どの店に行けばいいんだろう?」と悩んでしまいますよね。

そこでこの記事では、

  • オーダースーツ店の選び方とおすすめのお店
  • オーダーする前に知っておきたいオーダースーツの基礎知識


をご紹介します。

この記事を読んで、ぜひ理想のオーダースーツを作りましょう◎

執筆者
The Style Dictionary編集部
ライター 加藤
THE SUIT COMPANYにて数多くのお客様をコーディネートし、接客コンテストの全国大会にも出場。その後ECの商品登録担当を経てTSD編集部に。現在はその豊富な商品知識を武器に日々情報を発信中!  

1. オーダースーツブランドの選び方

オーダースーツブランドを選ぶ際の基準にしたいのが、「どのオーダー方法か」という点。

実は、オーダー方法には3種類あり、これにより補正可能な範囲金額納期などが大きく変わってきます。

オーダースーツ種類一覧

オーダースーツの種類


また、このように、オーダー方法によって「どんな人におすすめなのか」も変わります。

まずは、各オーダー方法についてチェックしていきましょう。

①パターンオーダー

ゲージ
相場 納期 おすすめタイプ
2~5万円 2~4週間 オーダースーツ
初挑戦の方

パターンオーダーは既製サンプルをもとにサイズ調整を行うオーダー方法で、このような特徴があります。

  • 既製サンプルがあるので、納期が短いうえ低価格
  • サンプルを羽織るので仕上がりをイメージしやすい

オーダーへのハードルが最も低い方法とも言えるため、気軽にオーダーを楽しみたい方はもちろん、初めてオーダーする方には特におすすめです。

②イージーオーダー

採寸
相場 納期 おすすめタイプ
5~10万円 3~4週間 標準デザインが
体型に合わない方

イージーオーダーは、既製の型紙からサイズ調節を行うオーダー方法で、このような特徴があります。

  • パターンオーダーより細かくサイズ調整ができる(※いかり肩、巻き肩などシルエットの特徴も調節可)
  • パターンオーダーより本格的で、フルオーダーよりお手頃


パターンオーダーより価格が上がるものの、その分細かくサイズ調整ができるため「既製スーツをたくさん直して着ている」という方には特におすすめです。

③フルオーダー

フルオーダー
相場 納期 おすすめタイプ
20~100万円 4週間~ こだわりの一着を
作りたい方

フルオーダーは、その名の通り一からすべて作れるオーダー方法で、このような特徴があります。

  • 既成の型紙がなく自分の採寸データをもとに作成
  • 一からすべて作るため高額で納期が長め


上級者向けのオーダー方法ではありますが、サイズから細かなディテールまでとことんこだわって作りたい方には特におすすめです。

オーダー方法はチェックできましたか?

チェック

各オーダー方法について解説しましたが、ご自身のイメージに最も近いオーダー方法はどれでしたか?

イメージに近いオーダー方法なら、実際の流れやスーツの仕上がりにギャップを感じにくいため、より楽しくオーダーできますよ。

そのため、オーダースーツをどこで作るか悩んだ時は、「自分の好みのオーダー方法を採用しているブランド」を選ぶようにしましょう◎

TSD編集部・加藤
コメント

初めての方やどれが良いかわからない方は、リーズナブルで失敗の少ないパターンオーダーがおすすめですよ。

2. 新宿でおすすめのオーダースーツブランド

新宿

ブランドの選び方が分かったところで、この章では、実際におすすめしたい新宿のオーダースーツブランドをご紹介していきます。

どのブランドが自分のイメージに合っているか考えながら読んでみてくださいね。

TSD編集部・加藤
コメント

スーツ店のスタッフ経験のある筆者から見た、魅力的なポイントも解説していきます!

ブランド名 価格 納期 特徴
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S 1着42,900円~ 約3週間~ 仕上がりのイメージがしやすい
豊富なバリエーションとコストパフォーマンスを実現
本格オプション9点がセット内に標準装備
Quality Order SHITATE 1着31,900円~ 約2週間~ 高品質×低価格
200種類以上の生地から選べる
オーダースーツの作成時間が最短40分
azabu tailor 1着44,000円~ 約4~5週間 Made in Japanにこだわりあり
最低価格の生地でも尾州の上質ウール100%生地を使用
ONLY 1着41,800円~ 約2週間~ 全ての工程を国内の自社工場で行う
比較的低価格でオーダーできる
ZERBINO 1着42,900円~ 約5~6週間 着心地・見栄えを重視したこだわりの縫製
高級感のある一着を作れる
GINZA Global Style 1着41,800円~ 約3~4週間 取り扱い生地数が豊富
スーツ以外にも多くのアイテムをオーダーできる
GINZA SAKAEYA 1着99,000円~ 約3~4週間 ゼニア生地の豊富な品揃え
高級感のある一着を机る

2-1.
初心者からオーダースーツ好きまで、コスパよく本格的な一着が作れる
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S

ユニバーサルランゲージメジャーズ
価格 納期
1着42,900円~
2着同時購入で
1着26,400円~
約3週間~
  ▸おすすめポイント
仕上がりのイメージがしやすい
豊富なバリエーションとコストパフォーマンス◎
既製服とオーダー専門店のハイブリッド

初心者からオーダースーツ好きまで、コスパよく本格的な一着が作れるのが、「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S(ユニバーサルランゲージメジャーズ)」

  • SUIT SQUARE(スーツスクエア)
  • THE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)
  • UNIVERSAL LANGUAGE(ユニバーサルランゲージ)
  • UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S(ユニバーサルランゲージメジャーズ)
  • WHITE(ホワイト)


上記の店舗全店に導入されているオーダーブランドです。(WHITEはレディースのみ)

おすすめポイント

・仕上がりのイメージを細かく確認できる
型紙ごとに28サイズのゲージ(見本)服を用意
・豊富なバリエーションとコストパフォーマンス◎
バイヤーが厳選した生地を自社で保有することで実現
・既製服とオーダー専門店のハイブリッド
店頭で既製服に触れながらオーダースーツを選べる
・通常別料金が発生する場合もある本格オプション9点がセット内に標準装備
見た目や着心地の良さを大きく左右するオプション

このように、価格を抑えながらもとことんこだわった「自分だけの一着」を作ることができますよ。

こちらのブランドでは、ブリティッシュモデル、イタリアンモデル、モードモデルなどのゲージ(見本)服をご用意。

各モデル28サイズ用意しているため、ゲージ服を着用しながら、仕上がりイメージを細かく確認できます。

ゲージ

また、オーダーフロアと既製フロアを両立しているため、

  • 既製服を実際に着用したり触ったりしながらオーダースーツを選びたい
  • トータルのコーディネートを案内してほしい


という方にもおすすめです。

そして、本格派の方にとって特に嬉しいのが、通常別料金が発生する場合もある本格オプション9点がセット内に標準装備されているという点。その本格オプションがこちら。

無料の本格オプション9点

オプション
オプション
オプション
オプション
  • オプション
  • オプション

AMFステッチ/袖口本開き/お台場仕立て/胸ポケットバルカ仕様/上襟裏髭折り返し/D管仕様/尻シック/Vスリット/ベルトステイループ
※生地価格55,000円(税込)以下の場合は、一部有料となります。
※セール対象期間・セール対象生地は有料となります。

見た目や着心地の良さを大きく左右するオプションをこれだけ付けられるため、オーダー初心者だけでなく本格派の方やオーダースーツ好きの方でも満足感のある仕上がりが期待できます。

ブランド詳細
オーダー方法:パターンオーダー
値段:42,900円(税込)~
納期:約3週間~
予約:WEB・TEL

新宿エリアの店舗情報
▼新宿本店
・営業時間 11:00-21:00(平日)、10:00-20:00(土日・祝日)
・地下鉄丸ノ内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目」駅A5出口徒歩1分
JR「新宿」駅東口より徒歩3分 MAP
▼新宿本店(SUIT SQUARE内)
・営業時間 11:00〜21:00
・地下鉄丸ノ内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目」駅B6出口直結
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・中央線(快速)・中央・総武線「新宿」駅東口改札徒歩約4分 MAP
 

2-2.
リーズナブルかつ手軽にオーダースーツ作りを楽しめる
Quality Order SHITATE

SHITATE
オーダータイプ 価格 納期
パターンオーダー 31,900円~ 約2週間~
  ▸おすすめポイント
大手スーツブランドで取り扱っており入店しやすい

リーズナブルに作りたい!という方に特におすすめなのは、「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー シタテ)」。

リーズナブルなうえ、洋服の青山で取り扱っているオーダーブランドのため、オーダー初心者でも身構えずに入店しやすいですよ。

  • 大手だからこその高品質×低価格(31,900円(税込)~)
  • シーズンごとに刷新される、200種類以上の生地から選べる
  • 56種類のサイズ展開で、さまざまな体格にフィット


このような、優れたコストパフォーマンスも大きな魅力です。

TSD編集部・加藤
コメント

さらに、こちらのブランドはオーダーの所要時間(目安)が最短40分。仕事終わりやすきま時間にサクッと立ち寄りたい!という方にもおすすめですよ。

ブランド詳細
オーダー方法:パターンオーダー
値段:31,900円(税込)~
納期:約2週間~
予約:WEB・TEL

新宿エリアの店舗情報
▼新宿西口店
・営業時間 10:00~21:00 MAP
 

2-3.
最低価格でも上質ウール100%生地でオーダー可能
azabu tailor

オーダータイプ 価格 納期
パターンオーダー 44,000円~ 約4~5週間
 ▸おすすめポイント
最低価格の生地でもウール100%

azabu tailor(アザブテーラー)」は、パターンオーダースーツのブランド。

Made in Japanにこだわっているほか、最低価格の生地でも尾州のメーカーの上質ウール100%生地でスーツが作れます。

そのため、「生地にこだわってオーダーしたい」という方に特におすすめですよ。
生地について詳しく知りたい方は「4-1. 生地」をご覧ください。

ブランド詳細
オーダー方法:パターンオーダー
値段:44,000円(税込)~
納期:約4~5週間
予約:WEB

新宿エリアの店舗情報
新宿east店
・営業時間 12:00~20:00(平日)、11:00~20:00(土日・祝日)/ラストオーダー 19:30
・定休日 木曜日
ほか

2-4.
国内の自社工場で仕立てたこだわりの一着が手に入る
ONLY

オーダータイプ 価格 納期
パターンオーダー 41,800円(税込)~ 約2週間~
 ▸おすすめポイント
全ての工程を国内の自社工場で行う

ONLY(オンリー)」は、パターンオーダースーツのブランド。

大きな特徴は、オーダースーツを作る全ての工程を国内の自社工場で行うという点。

職人の手で丁寧に仕立てるにも関わらず、比較的低価格でオーダーできるのもポイントです。

ブランド詳細
オーダー方法:パターンオーダー
値段:41,800円(税込)~
納期:約2週間~
予約:WEB・TEL

新宿エリアの店舗情報
新宿マルイアネックス店
・営業時間 11:00~20:00

2-5.
通常より工程数の多い上質ラインもあり
ZERBINO

オーダータイプ 価格 納期
イージーオーダー 42,900円(税込)~ 約5~6週間
 ▸おすすめポイント
着心地・見栄えを重視したこだわりの縫製

ZERBINO(ゼルビーノ)」は、イージーオーダースーツのブランド。

着心地・見栄えを重視したこだわりの縫製が特徴で、高級感のある一着を作ることができますよ。

通常より工程数の多い上質ラインも選べるため、フルオーダーとはいかずとも、オーダー体験を楽しみたいという方におすすめです。

ブランド詳細
オーダー方法:イージーオーダー
値段:42,900円(税込)~
納期:約5~6週間
予約:WEB

新宿エリアの店舗情報
新宿店
・営業時間 11:00~20:00(平日・土曜)、11:00~18:30(日曜(連休の際は最終日))

2-6.
珍しい色柄まで揃えた豊富な生地数が魅力
GINZA Global Style

オーダータイプ 価格 納期
パターンオーダー 41,800円~ 約3~4週間~
  ▸おすすめポイント
豊富な取り扱い生地数

GINZA Global Style(ギンザグローバルスタイル)」は、パターンオーダースーツのお店。

定番~珍しい色柄まで揃えた、豊富な取り扱い生地数が特徴です。

また、シャツやコート、シューズなど、スーツ以外にも多くのアイテムをオーダーできますよ。

ブランド詳細
オーダー方法:パターンオーダー
値段:41,800円(税込)
納期:約3~4週間
予約:WEB

新宿エリアの店舗情報
▼新宿三丁目店
・営業時間 11:00~21:00(平日)、11:00~20:00(土日・祝日)
ほか

2-7.
最高級生地ブランド「ゼニア」生地に特化
GINZA SAKAEYA

オーダータイプ 価格 納期
イージー・フルオーダー 99,000円~ 約3~4週間
 ▸おすすめポイント
最高級生地ブランド「ゼニア」生地の豊富な品揃え

GINZA SAKAEYA(ギンザサカエヤ)」は、イージーオーダースーツ・フルオーダースーツのブランドです。

イタリアの最高級生地ブランド「cloth Ermenegildo Zegna(ゼニア)」の生地のみを取り扱っており、その品揃えは国内最高峰。

オプションで選択できる仮縫い※によって、自分の好みに合った美しいシルエットでスーツが仕上がります。
※仮縫い…一回目で採寸したデータを元にして型紙を仕付け糸で組み合わせたもの

TSD編集部・加藤
コメント

価格は高めですが、その分上質な一着が作れます。今回ご紹介した中で、最も高級感を重視する方向きのブランドですよ。

ブランド詳細
オーダー方法:イージーオーダー、フルオーダー
値段:99,000円(税込)~
納期:約3~4週間
予約:WEB

新宿エリアの店舗情報
▼新宿
・営業時間 11:00~18:00
・休業日 火曜日、木曜日
ほか

全国展開や地域密着型のオーダースーツブランドを知りたい方は...
「【全国のおすすめオーダースーツ店30選】お店を選ぶ7つのポイントを解説」

3. オーダーの流れ

オーダーの流れ

お店を考えたら、あとはオーダーに行くだけ!

当日戸惑うことのないよう、オーダーの流れを確認しておきましょう。

基本的に、オーダーはこのように行っていきます。

予約する

  • WEBや電話で予約をする

オーダーする

  • カウンセリング
  • 生地・オプションの選択
  • 採寸
  • 見本の試着(パターン・イージーオーダー)

  ※仮縫いがある場合は、別日にもう一度来店


受け取る

  • 完成したスーツの受け取り
  • 完成したスーツの試着


では、それぞれの項目について確認していきましょう。

①予約する

予約する

まずは、スーツをオーダーするための予約をしましょう。予約方法はWEBや電話など、ブランドによって異なります。

直接来店して問題ない場合もありますが、予約をしないとこのような事態に陥ってしまうことも。

  • 予約必須な店舗の場合、オーダーできない
  • 混雑していた場合、普段はかからないような待ち時間が発生する


そのため、基本的には予約することをおすすめします。

TSD編集部・加藤
コメント

予約をした後は、当日までにどんな一着にしたいか考えておきましょう◎色、形、着用シーンなど、自分の中でイメージが固まっていると店員さんにも伝えやすいですよ。

イメージが湧かなかった…という方は、それでももちろんOK。カウンセリングを通して、店員さんがぴったりのスーツを提案してくれます。

②お店に行く

お店に行く

予約をしたら、時間に余裕を持って店舗に向かいましょう。

服装は、その日の予定に差し支えない場合は、仕事着と同じ服装で行くか、シャツやシューズを持参すると良いですよ。

実際にスーツを着る時に近い服装で採寸したほうが、ジャケットを着た際の窮屈感や裾の長さの具合をリアルにイメージしやすくなります。

③カウンセリング

カウンセリング

事前に考えていたスーツのイメージを、店員さんに伝えます。満足度の高い一着に仕上げるためには、できるだけ細かく、また普段の悩みも一緒に伝えるといいですよ。

  • デザインのイメージ(ネイビー、ダブルブレストなど)
  • サイズ感の好み、悩み(袖は長すぎないように、既製品は肩まわりがきついなど)
  • その他着用シーン、予算、納期など


イメージが決まっていない場合は、どんなシーンで着るか、どんな相手に良く魅せたいかを伝えると◎ プロのカウンセリングを通してイメージを明確にしていきましょう。

④生地・オプションの選択

生地とオプションの選択

どのブランドも生地の種類が豊富なため、その中からカウンセリングの内容に沿ったものを店員さんが見繕ってくれる場合が多いです。

また、色柄はもちろん、触り心地や光沢感も生地によって異なります。好みの生地を見つけるためにも、よく見て、よく触ってみてください◎

生地を選んだ後は、生地やスーツのデザインに合わせてボタンや裏地、ディテールなどの「オプション」を選んでいきますよ。

TSD編集部・加藤
コメント

生地選びは「バンチブック」と呼ばれる小さくカットされた生地を綴った見本帳をもとに行なうことがあります。

そのため、見本帳と実際のスーツの生地面積の違いから、スーツが出来上がった際に「思ったより派手に見える…」と感じる場合があります(面積効果)。

明るい色・大きな柄を選んだ際に起きやすい現象なので、このような生地を選ぶ場合は注意するようにしましょう。

⑤採寸

採寸

店員さんが必要箇所の採寸をしてくれます。

自分の身体に合ったスーツを作るためにも、着丈のこだわりや、胴まわりのゆとりなど、サイズに関する希望はこの時にしっかり伝えるようにしましょう。

TSD編集部・加藤
コメント

たとえ上質な生地を選んだとしても、サイズや丈が合っていないと見栄えが悪くなってしまいます。また、一度気になった部分は、仕上がってからも気になってしまうはず。

鏡を見て少しでも気になる部分があったら、店員さんに遠慮なく伝えましょう!

⑥見本の試着(パターン・イージーオーダー)

試着

パターンオーダー・イージーオーダーは、このタイミングでゲージと呼ばれる見本服を着用し、これをもとにさらに細かいサイズ調整を行います。

この作業を行うことで、オーダーならではのフィット感を生み出すことができます。

※フルオーダーをはじめ「仮縫い」の工程がある場合、見本の試着はせず、後日仮縫いされたスーツを着ながらサイズ調整を行います。

⑦受け取る

受け取る

スーツが完成したら、お店にスーツを受け取りに行きます。

受け取った後はその場で試着をし、サイズ感を確認するようにしましょう◎

TSD編集部・加藤
コメント

試着して万が一サイズに違和感を覚えた場合は、その場で店員さんに相談してみてくださいね。ブランドによっては、無料で直してくれることもありますよ。

4. オーダースーツの生地やオプションの違い

オプションの違い

基本的なオーダーの流れが分かったところで、オーダーする前に知っておきたいこれらの特徴についても解説します。


事前に知っておくことで、当日のオーダーをより楽しめますよ。

4-1. 生地

生地

スーツをオーダーする際に選べる生地は、これら3つのいずれかに当てはまる場合が多いです。

◆ブランドのインポート生地
世界各国の有名な生地ブランドの「輸入生地」。各ブランドならではの上品な光沢感や美しい色柄が魅力です。仕立て映えするので、高級感のある一着に仕上がります。大半がウール100%。

◆オリジナル生地(ウール100%)
各オーダースーツブランド独自の生地。ウール100%の生地は、柔らかく身体への馴染みが良いとされ、着心地の良いスーツに仕上がります。上質さを求める場合は、ブランドのインポート生地かこちらがおすすめです。

◆オリジナル生地(ポリエステル・ポリエステル混紡)
各オーダースーツブランド独自の生地で、ポリエステル100%やポリエステルとウールを混紡した生地が中心です。やや硬めの生地感ですが、ウール100%のものより丈夫というメリットもあります。


中でもおすすめなのは、見た目・着心地ともにオーダーならではの上質さが味わえる「ブランドのインポート生地」。

ここからは、そんなインポート生地のブランドを厳選してご紹介します。

使用されている用語の解説はコチラ

・ミル
  自社で生地のデザインから生産まで一貫して行う毛織物工場のこと。
・マーチャント
  集めた生地をブランドやメーカーに提供する毛織物商社のこと。
・プレタブランド
  プレタポルテ(高級な既製服)を取り扱うブランドのこと。

しなやかかつエレガント
「イタリア製」ブランド

イタリア

トレンドやファッション性、個性を大切にするイタリアの生地は、特徴のある色柄が非常に豊富。

また、柔らかくしなやかな生地感も特徴で、体に馴染みやすく着心地が良いと、日本国内で多く取り扱われています。

REDA
CANONICO

【左図】
◆REDA(レダ) 

イタリア・ビエラで150年の歴史を持つREDAの生地は、美しい艶としなやかさが特徴。色柄のデザインが豊富で、キャッチーなデザインも多く揃えています。上質ながら手の届きやすい価格なのも◎

【右図】
◆ Vitale Barberis Canonico(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ)
1663年に創業した、イタリア・ビエラ地区を拠点としている名門ミル。高品質なウール生地×高いコストパフォーマンスが魅力です。信頼があり人気も高いため、世界的な有名ブランドでも採用されています。

zegna
loro piana

【左図】
◆ Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)

1910年に北イタリアで創業した、イタリア最高峰のミル兼プレタブランドです。厳選された羊毛を使用することで、美しい光沢を持つ上質な生地を生み出しています。

【右図】
◆ Loro Piana(ロロ・ピアーナ)

180年もの歴史を持つ、アルプス山麓ビエラ地区のミルで、世界三大ミルのひとつ。最良メリノウールの称号を毎年獲得するなど、業界で高い評価を受けています。カシミヤでも有名。

重厚でコシのある
「イギリス製」ブランド

イギリス

伝統を重んじるイギリス。そんなイギリスの生地は、落ち着いた色柄が多くビジネスシーンにも取り入れやすいですよ。

また、イギリスはイタリアに比べ、年間を通して雨が多く湿度も高め。

そのため、イギリス生地はそんな気候に適したハリやシャリ感が特徴です。丈夫なので、耐久性にも優れていますよ。

ドーメル
ジョン・フォスター

【左図】
◆ DORMEUIL(ドーメル)

創業180周年もの長い歴史を持つ、現存する世界最古の服地マーチャント。ヨーロッパのセレブを常連に持つほどの最高品質が魅力です。フランスに籍をおいているため、ファッショナブルなデザインにも定評があります。

【右図】
◆ JOHN FOSTER(ジョン・フォスター)

1819年創業のJOHN FOSTERの生地は、コシがありながらも軽さを感じられる「程よい肉感」が特徴。イギリス生地・イタリア生地両方の風合いを兼備しています。上質ながら選びやすい価格でコスパも◎

フォックスブラザーズ
アブラハム・ムーン

【左図】
◆ FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)

ウェリントンにて1772年に創業したFOX BROTHERSは、フランネル生地の名門として知られています。コシがあり仕立て映えする生地感や、伝統を感じるチェック柄など、イギリス生地らしさを存分に味わうことができますよ。

【右図】
◆ ABRAHAM MOON(アブラハム・ムーン)

1837年に北イングランド・ブラッドフォードで創業したMOON社は、シェットランドやラムズウールなどを使用したジャケット生地が有名です。重厚感のある秋冬の装いには欠かせません。

スキャバル
空白

◆ SCABAL(スキャバル)
1938年にブリュッセルで設立されたSCABALは、コレクション数の多さが自慢の老舗マーチャント。Super100's~200'sの高級細番手ウールや、イギリス生地ながらも華やかな色柄が魅力です。

機能性に優れ日本の風土に適した
「日本製」ブランド

日本

日本にも、上質な生地ブランドが存在します。

その特徴は、スーツをビジネスユニフォームとしてとらえた合理的で堅実な生地感

変色や引き裂きに強いといった、日本特有の細やかな技術と品質の高さは、世界からも大きな注目を集めています。

御幸毛織
日本毛織

【左図】
◆ 御幸毛織(みゆきけおり)

1905年創業の御幸毛織の生地は、美しい艶としなやかさが特徴。国内の紳士服地分野で高い評価を得ています。また、豊富な色柄やキャッチーなデザインも多く揃えています。上質ながら手の届きやすい価格なのも◎

【右図】
◆ 日本毛織(にほんけおり)

日本毛織は、1896年に創業し「ニッケ」の愛称でも知られる素材メーカーです。高品質なウール生地×高いコストパフォーマンスが魅力。信頼があり人気も高いため、世界的な有名ブランドでも採用されています。

4-2. オプション

オプション

ベーシックなスーツも良いですが、オプションを付けてより本格的なスーツにするのも、オーダーの醍醐味。

ここでは、見栄えや着心地に大きく影響するオプションを、厳選してご紹介します。

オーダースーツ オプション AMFステッチ
オーダースーツ オプション 本切羽

【左図】
◆ AMFステッチ

ジャケットの襟に入れるステッチのこと。手縫い風のデザインが着こなしのアクセントになるほか、襟の形をきれいに保つ「型崩れ防止効果」も期待できる仕様です。

【右図】
◆ 袖口本開き(本切羽)

ジャケットの袖口のボタンホールが、飾りではなくきちんと開く仕様のこと。既製品では飾りであることも多く、高級スーツの証とも言える本格的な仕様のひとつです。

オーダースーツ オプション ボタン
オーダースーツ オプション キュプラ裏地

【左図】
◆ 天然ボタン(本水牛・本ナット)

小さいパーツでありながらも、印象を大きく左右するボタン。代表的なのは、水牛の角を原料とした味わい深い表情の「水牛ボタン」、マットな艶感と天然素材らしい柔らかさが魅力の「ナットボタン」。

【右図】
◆ 裏地(キュプラ)

標準仕様で多いのはポリエステルですが、オプションとして選択できる場合が多いのが「キュプラ」。美しい光沢が特徴で、吸湿性にも優れています。

オーダースーツ オプション 台場仕立て
オーダースーツ オプション Vスリット

【左図】
◆ 台場仕立て

身頃の見返しにも表地を使用することで、立体的なシルエットと丈夫さを両立します。より多くの生地と手間を要するため、高級スーツの証とも言える仕立てです。

【右図】
◆ Vスリット(Vカット)

ヒップの上部に入れたV字型の切れ込みのこと。かがんだ際にウエストの窮屈感を緩和させてくれる効果があります。マイスターの技が光る細かな仕様です。

オーダースーツ オプション 尻シック
オーダースーツ ベスト

【左図】
◆ 尻シック

パンツの股部分の補強布のこと。内側に付けておくことで、汗や摩擦による生地の傷みを抑制し、耐久性を高めます。長くスーツを愛用するために欠かせない仕様です。

【右図】
◆ ベスト

ツーピーススーツもよいですが、ジレをつけるだけで、より重厚感があり格式高く見えるスリーピーススーツに。ビジネスシーンはもちろん、結婚式をはじめとしたフォーマルな場にも取り入れやすくなります。また、寒い日には防寒対策としても重宝しますよ。

TSD編集部・加藤
コメント

オプションにはこのほかにも多くの種類があるため、気にせずたくさん付けてしまうと予算オーバーになる恐れも。

店員さんと相談しながら、無理のない範囲で付けるようにしましょう◎

5. スーツオーダーについてのよくあるQ&A

この章では、スーツのオーダーに関するよくあるQ&Aをご紹介します!

Q1. オーダースーツの平均費用はいくら?

A. パターンオーダーなら2~5万、イージーオーダーなら5~10万、フルオーダーなら20~100万円と、オーダー方法により費用が大きく異なります。
▶オーダースーツ種類の一覧表を見る

Q2. オーダースーツの完成までどのくらいかかる?

A. パターンオーダーなら2~4週間程度、イージーオーダーなら3~4週間程度、フルオーダーだと4週間~と、オーダーの種類によって納期が異なります。
▶オーダースーツ種類の一覧表を見る

Q3. オーダースーツはいつ頃注文するのがベスト?

A. 一番取り扱いの多いパターンオーダーを例にとると注文から2~4週間で完成することが多いため、使用する1か月前までには注文しておくと安心です。

6. まとめ

トルソー

今回は、新宿エリアのおすすめのオーダースーツブランドと、注文の流れ、オーダースーツの基礎知識について解説しました。

自分に合ったお店で、ぜひオーダースーツ作りを楽しんでくださいね。

もう一度新宿のおすすめブランドを確認したい方は、2. 新宿でおすすめのオーダースーツブランドをご覧ください。

▼限定生地を特別価格で用意。アニバーサリーセール実施中

アニバーサリーセール