ステキなスーツ姿を完成させるための最後の仕上げはシューズ。“オシャレは足元から”と言われるように、どんなにカッコ良いスーツやネクタイを身に付けていても、足元がキマらないと残念な結果に・・・失敗しないための、メンズビジネスジューズの選び方をご紹介します。
1. ビジネス向きシューズデザイン
革靴と言っても種類豊富で、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。こちらでは、たくさんの種類の中から厳選した、代表的な4種類のデザインをご紹介します。まずはコレをおさえておけば大丈夫!
1-1. ストレートチップ
つま先の切り替え部分が、横一文字(=ストレート)に縫い目があるデザインです。あらゆるビジネスシーンはもちろんのこと、冠婚葬祭にも対応するため、社会人になったらまず揃えておきたい一足。ベストは「ストレートチップ・ブラック・内羽根式」の三拍子そろったデザイン。
こちらは外羽根式。シューレース(靴ひも)を通す甲の部分の違いです!
1-2. プレーントゥ
その名の通りつるんとプレーン。トゥに切り替えのないシンプルなデザインです。それゆえ、リクルートやフレッシュマンにおすすめ。新鮮でクリーンな着こなしが決まります。
まずは、正統派のブラックから。
シンプルなデザインながら、ブラウン系で華やかな印象に。
1-3. ウイングチップ
翼(=ウイング)のようなW字の切り替えが特徴。英国紳士にお似合いの重厚感あるデザインです。華やかな装飾になるので、冠婚葬祭にはNG。オシャレに決めたいスーツスタイル~カントリー調OFFスタイルにおすすめ。
切り替え部分に●:●:●:●な穴飾りをあしらうと・・・ フルブローグと呼ばれます。
2種類の異素材を組み合わせた、コンビネーションデザインも素敵◎
1-4. モンクストラップ
かつて修道士(=モンク)が履いていたことが由来のネーミング。甲のバックルデザインが特徴です。このバックルが、1つだとシングルモンク、2つだとダブルモンクと呼ばれています。こちらでご紹介した4種類の中で、唯一、シューレース(靴ひも)のないタイプ。
こちらは、シングルモンク with ウイングチップ
こちらは、ダブルモンク with ストレートチップ
2. アッパーの色と素材選び
お気に入りのデザインが決まったら、シューズの色と素材にもご注目を。ビジネスの場ですから、誠実さと清潔感をモットーに、オシャレはひとさじ程度に。基本を押さえてなくちゃ、自分らしさは表現できないですよ!
2-1. 色選びの基本
ビジネスシューズの基本はブラック。誠実なスーツ姿が決まって、ダークカラーのスーツに合わせやすい所が◎ 次のおすすめはブラウン。ダークブラウン→ライトブラウンと色味が明るくなればなるほど、軽やかでカジュアルな印象になります。
最近は、ボルドー、ネイビー、カーキなど、「遠目には黒っぽく見えるのに、実はカラーだった!」という個性派も人気だそうです。
2-2. 素材選びのコツ
ビジネスシューズの素材は、ざくっと本革製 or 合成皮革製に分かれます。合成皮革のメリットは「安価・水に強い・お手入れ楽ちん」ですが、デメリットは「足型に馴染みにくい・ムレやすい・経年劣化する」。上品な見た目や耐久性の面から考えて、まずは本革製ビジネスシューズを揃えておくのがオススメです。
シューズの寿命を考えると、数足ローテーション(1日履いたら2日以上お休みさせる、3足ローテ推奨)で履き回すのが良いのですが、2nd、3rd、、、と増やしていくときには合成皮革製が加わっても良いのかもしれませんね。
おまけに・・・雨の日対策として、PVC(ポリ塩化ビニール)製やゴム製という選択肢も。最近のレインシューズは、革靴と見間違うほどの精巧な作りになっていて、チープにみえてしまう…については心配ご無用です。
こちらが、PVCを使用したシューズ。 パッと見はレザーそのもの。
トゥ(つま先)の縫い目はフェイク。 本当に縫っているかのように、精巧な作りになっています。
3. 機能面も充実!おすすめブランド5選
まずは「デザイン・色・素材」ルックスのお話をしましたが、長時間履くものですから履き心地も大切です。そこで、ルックスも機能性も考慮されたブランドをご紹介します。
近頃、機能性ビジネスシューズ界では、軽量化が注目されているようで、スニーカー並みに軽いシューズもあるようですよ。
3-1. COLE HAAN(コールハーン)
1928年にアメリカで誕生。メンズ・ウイメンズ・キッズのライフスタイルブランドです。クラフトマンシップに溢れた、タイムレスなスタイル、革新的なデザインを取り入れたシューズ、アクセサリーが特徴。軽量、クッショニング、屈曲性など、機能性に特化したGRAND(グランド)シリーズがおすすめ。
3-2. Clarks(クラークス)
1825年クラーク兄弟によって設立された、イギリスのブランド。ワラビーやデザートブーツが有名で、カジュアルなアイテムが頭に浮かびますが、実は、ドレスシューズもあるんです。カジュアルシューズ同様、履き心地にもこだわっています。
3-3. REGAL(リーガル)
日本の会社がアメリカ・ブラウン社と1961年に提携し生産を始めた、アメリカ生まれ日本育ちのブランド。グッドイヤーウエルト製法を中心とした高い品質やトレンドのデザインが好評で高い支持を得ています。近年では、様々なテクノロジーを駆使した機能性シューズも充実ラインナップ。
3-4. ASICS(アシックス)
スポーツブランドならではの視線でビジネスシューズが作られています。ビジネスのための走れる靴「Runwalk」や、スニーカーのような履き心地の「texcy luxe」をリリース。
3-5. MIZUNO(ミズノ)
日本を離れると天候が悪くなる…と言われている熱血マンがモデルで有名ですね。ミズノはドレスシューズというよりは、ドレッシーに見えるウォーキングシューズという感じ。ただ、一日中、歩き回るビジネスマンにはこのタイプが丁度良いのかも!
4. まとめ
迷った時は、黒スト(黒のストレートチップの略)か黒プレ(黒のプレーントゥの略)を準備してみましょう。ローテーションの数が心もとなくなってきたら、華やかなデザインやブラウン系を追加すると良いと思います。
シューズは、こまめにケアをしていれば長く愛用できる、意外な高コスパアイテムなんです。つま先の形や長さなど多少のトレンド変化はありますが、大きくガラリと変わらないのも◎ ぜひ、長く付き合っていける相棒選びの参考にしてみてください!
最もドレッシーな「ストレートチップ・ブラック・内羽根式」