この生地は、絶妙なカーキ系のカラーにひと目惚れ。七五三のスーツはネイビーや淡いベージュが定番だと思っていましたが、このカラーと巡り合えてイメージが覆されましたね（笑）。それに、イタリア製の生地ならではの光沢も素敵で、上質感がストレートに伝わってきます。ジャケットの型はシングルやノーカラーもありましたが、普段使いも想定し、ワンサイズアップのダブルに決定。シルエットはややゆったりしていますが、テーラードカラーと上品な色みのおかげできちんと感もしっかり確保できました。ダブルのジャケットに合わせたのは、ワンタック入りのテーパードパンツ。セミフレアシルエットのパンツとも迷いましたが、個人的にはこちらのほうが深めの股上で落ち着き感があり、快適な着心地も気に入りました。

ジャケットの袖口は、ボタンホールがあって開閉できる本切羽。レディースのディテールでは珍しく、ボタンを開けると腕まくりしやすいのもポイントです。袖の裏地は、ストライプ柄のホワイト地をセレクト。袖口に近いボタンを1つだけ開けて裏地をのぞかせるというテクニックをスタッフの方から教えていただいたので、ぜひ実践してみたいですね。また、胴の裏地はベースカラーとのグラデーションを意識し、深めのカーキをチョイス。袖と胴の裏地はともに光沢が綺麗なキュプラ素材なので、高級感がさりげなく楽しめます。ブラウンベースのマーブル調の水牛ボタンも、カーキ系のカラーと好相性。これまであまり意識することがなかったスーツのディテールも、こうして一つひとつ選んでいくと愛着が湧きますね。

パンツの後ろウエスト部分には、UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'Sならではのオプションになるシャーリング仕様をオーダーしました。シャーリング部分に入っているゴムが動きに合わせて伸縮するため、穿いていて本当にラクチン。後ろがゴムになっているという安心感、安定感がありますね。座ったり、かがんだり、動き回ったりすることが多い子育てママのセレモニースーツとして理想的な機能だと思います。