ファッション誌のスタイリングから
アパレルのプロデュースまで
引く手数多の人気スタイリスト、
四方章敬さんが本企画に登場。
好みだというクラシックテイストを軸に、
ディテールや着心地にも
とことんこだわった理想のスーツを
オーダーしました。
スーツの生地には、英国ドーメル社の「スポーテックス ヴィンテージ」をセレクト。重厚感をまとったハリ・コシのある生地で、ほど良い艶感も特徴です。それでいて、肌触りは柔らか。もともとは英国貴族のゴルフウエアに由来する生地だけに、着心地の良さは折り紙付きです。この生地で仕立てるスーツには、存在感のあるワイドラペルが好相性。縫い目のない一枚襟で作られているところにもグッと惹かれましたね。また、ジャケットを仕立てるうえでは肩まわりも重要なポイント。首まわりを肩に沿わせるように補正を加えることで、肩まわりを快適に動かせるだけでなく、肩の“のぼり”もとても綺麗に仕上がっています。
スーツの生地はヘビーウエイトですが、Tシャツやニットといったカジュアルなアイテムと合わせることを考えた場合、仕立ては軽やかな着心地のナポリ仕立てがいいなと。それに伴って、袖付けはオプションでマニカカミーチャ(雨降り袖、シャツ袖)に変更。マニカカミーチャはイタリアンスタイルのスーツに用いられる袖付けの技法で、ハンドメイドで手掛けられているのもUNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'Sの特徴です。肩パッドがないマニカカミーチャを取り入れることで、着心地の良さ、動きやすさをさらに追求しました。撮影やリースなど動き回ることが多いスタイリストという職業にも適した仕様です。
腰ポケットは、イタリアンクラシックを代表するパーツのパッチポケット(アウトポケット)をセレクト。適度にカジュアルな印象があり、セットアップでの着用にも馴染みます。また、袖ボタンは、こちらもイタリアンスーツで一般的な三つの重ねボタンにカスタム。普段から仕事で扱うことの多いイタリアンスーツの仕立て、ディテールで統一しました。
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普段スーツを着る際はTシャツやニットと合わせることが多いこともあってセットアップを想定し、リラックスして着られるルーズフィットでオーダー。仕事から休日までオン・オフを問わず着用できます。
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ドーメル社の上質な生地を選んでいるため、タイドアップにもすんなりとマッチ。フロントのデザインはダブルブレストの6つボタン。着丈もやや長めに調整することで、とことんクラシックに。
【 ジャケット / パンツ 】
生地¥165,000
ダブル仕様¥24,750
マニカカミーチャ¥3,300
本水牛ボタン¥3,850
サイドアジャスター¥3,300
※裏地は価格に含んでおりません。
※表示は税込価格になります。
四方章敬 スタイリスト
1982年京都府生まれ。2010年の独立以降、数々のラグジュアリーメンズファッション誌やセレクトショップのシーズンカタログなど、スタイリングの指名は引く手数多。ドレス、カジュアルともに精通し、クラシックスタイルをベースにひと工夫を加えたスタイリングに定評がある、名実ともに業界をリードするトップスタイリスト。ブランドやアパレルショップが手掛けるアイテムのプロデュースに携わることも多く、活躍の場は多岐にわたる。